アカギとの死闘、鷲津麻雀でいよいよ追い詰められた鷲津が思いをめぐらせる
鷲津「そう、覚醒しわしは永々築いてきた!勝利の不滅の怒涛の強欲の圧勝!偉業の人生を。ありえん!ありえんのじゃ!そうとも!生きるとか死ぬとかそんなことで思い悩むのは駄民!愚民!日々ダラダラ生きてるだけの、街に出れば数多蠢いているゴミ粒、芥子粒、塵芥!そんな低次元な輩のすることだ。わしは・・・君らとは違うんです!生とか死、そんなものよりわしが上!格上!
じゃから訪れない。わしが死を望まないうしは死は訪れない。つまり・・・勝つ!わしはここでアカギを殺して勝つ!それが道理!わしにとっては道理!そう。思えばそう。はたから見たら危ない橋に見える事も、わしからすれば当たり前に勝つ!鉄板の勝負。鉄板。誰も地球を踏み外したりはしない。負けようがない。負けたくても負けられない。ただ勝つ!勝ってしまうわし!見失っていた。その信念!その余波!
わしは、ただ勝つ超人!神、運、ツキそういうものからソッポを向かれた。どうにもならない。これではまるで。そうだ。そう、そりゃそうかもしれん。これは正しい。わしに最初、神などついていなかった。神懸かりは途中からだ。わしはまず自力で何者かになり、その豪腕に神は後からノコノコ乗っかってきたのだ。つまり奴は、強い者の尻馬に乗る事ばかり考えてる日和見主義者ってこと。
故に窮してる者、弱っている者、そういう者の力になど一切ならん!じゃから今のわしには降りてこん。が、かまわん!それで!もともとわしは独りではじめたのじゃ。戻っただけ。だからいらぬ!神などいらぬ!クビ!お払い箱よこっちから!死ね!神など死ね!死ね!上だ!おまえよりわしが上!」
開き直った鷲津にツキが戻る。
鷲津「当然だ!これで当然だ!何巡か回すとどうも勝負が練れるようですから一巡。一巡でどうですか?と擦り寄ってきよったわい。神が!そう。覚えておけ!わしが王!おまえたちは執事、下僕!御用聞き!従ってろ!わしに!そう。これこれ。これだった。神のあしらい方、これだった。だって奴らは助けてくれ、助けてくれと這いつくばり、拝み倒しても決して降りてこん。逆!奴らは自力!自力突破を決意した者の、その気迫、オーラに呼応するのだ。
指紋が消えるほど手を摺り合わせても、そんな輩には冷たい!一瞥もない!よし!きた!無敗無敗、もう無敗。思い出した。神の呼び出し方!思い出したぞアカギ!」
なんとも、まぁ・・・凄い言い様ですが(笑)言い切ってしまうあたりがいいよなぁ。この作者の漫画はどっか現実離れしてるというか、それでいて現実をどこか投影しているというか、全くのファンタジーのようでそうでもないような不思議な感覚があるんですよね。この「アカギ」は「天」の登場人物である、赤木しげるを主役にしたスピンオフのような作品なんですが、これだけでも成立してしまっているという。
2010年現在でもまだ連載中の人気漫画。スピンオフのはずが、吸血麻雀のインパクトがあまりにも強すぎたのか対戦相手の鷲津巌を主役にした更なるスピンオフ漫画も登場しているそうで。アカギは死闘を演じますが、天の前の時代を描いている以上アカギは負けません。まぁ漫画は終わっちゃいないんですけどね。負けたら死を意味する麻雀ですから50過ぎまで生きる設定になっているアカギはどうなってしまうのかと。
まぁわかっちゃいても、勝負というよりは個人の葛藤、思惑なんかがストーリーの主軸ですから関係ないっちゃないわけで。神より格上と断じる鷲津も結局はアカギを凌駕することなく死ぬんでしょうが、この漫画この先どうなるやら。まだまだ吸血麻雀は続いています。

